2021/07/15

布団は長い間使っているとどうしても綿が薄くなったり、内側の羽毛が潰れて嵩が減ってきます。毎日の睡眠中の汗や皮脂を吸って汚れたり、体臭がしみついて臭くなったり、といった消耗は仕方のないことなのでしょう。今は丸洗いなどのサービスが提供されるようになり、定期的にそれを利用することで、損耗はリカバリーされているようです。しかし、布地が汚れたり、臭いが気になるようになったら、プロの手を借りてリフォームすることもお勧めです。
綿を使った布団は日本古来から「打ち直し」という方法で何度も何度も再生されてきました。昔は布も貴重だったために、着なくなった着物などを使ってパッチワークのようにリフォームしたようですが、今は中身の布団綿のみを洗浄し、新しい綿を加えて再生、新しい布地を使って作り直す方法がとられています。愛着のある寝具が、廃棄するゴミを最小限に抑えて新しく使えるようになるのは嬉しいことでしょう。また、羽根布団については同様に中の羽毛を取り出して洗浄(皮脂や汗を落とすとふわふわになり、嵩が再生するのです)、最新のキルティング方式などでより寝心地の良いものへとリフォームすることが可能です。
リフォームの価格は新品を買うこととさほど変わらないというのが実情ではありますが、思い入れのある布団を手入れして使い続けることを大切にする人は少なからずいらっしゃいます。また、処理代を払って粗大ごみとして処分する手間が省ける、という意味でも、お勧めの手段です。